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PHASEMATIONはカートリッジやフォノアンプなどアナログ関連製品を中心に展開している国内ブランドです。
代理店さんよりPHASEMATIONのフォノアンプEA-200(希望小売価格:90,000円 税別)をお借りしましたので、試聴してみました。

PHASEMATION EA-200の特徴:
フェーズメーションの半導体技術を駆使した、オールディスクリート全段無帰還型増幅回路を搭載しています。
このクラスとしてはオーバースペックとも思える大型のRコアトランスと定格を高めたファーストリカバリーダイオードを搭載した電源部を擁し、シャーシとカバーには1.6mm厚の鋼板に銅メッキを施しています。
さらにフロントパネルには8mm厚のアルミ材を使用し高い剛性の確保を実現、これにより豊かな音の表現、躍動感と高S/Nを実現しています。(カタログより引用)

試聴システムは下記のようになります。

アナログプレーヤー:DENON DP-1300Mk2
アンプ:MARANTZ PM-14S1
スピーカー:MONITOR AUDIO Silver200

では、フォノアンプEA-200を試してみましょう。

使用カートリッジはMMカートリッジのORTOFON「2M BRONZE」です。

PM-14S1の内蔵フォノイコライザーで2回同じ曲を聴いた後、EA-200を繋いでみました。
針を下ろして、席に戻り、リモコンでアンプのボリュームを上げます。
「フォノイコを変えただけでは音はあんまり変わらないだろうな」と思っていましたが、無音部が終わり、曲が始まると、そんな考えはあっさり裏切られます。

曲の出だしからエネルギー感がまったく違います。
また、明らかに背景が静かになり、音のみが浮かび上がってきます。
音場がクリアになり、ベールが1枚剥がれたように感じます。
いい音で、しばらく聴き入ってしまいました。
EA-200を繋げるだけで高エネルギー・高精細な音へと変化し、あまりの変わり様に驚きました。

EA-200はMMだけではなくMCにも対応していますので、MCカートリッジでも試してみましょう。

MCカートリッジ:DENON DL-103

MCカートリッジのスタンダードと言えるDENONのDL-103でも聴いてみました。
PM-14S1の内蔵フォノイコライザーで聴くと、繊細感のある穏やかな音という印象ですが、EA-200を通すと音に力強さが加わり、繊細さと力強さが両立します。

MCカートリッジ:ORTOFON SPU#1E

DP-1300MK2のウェイトを交換して、SPU#1Eで聴いてみました。
低域の力強さや躍動感に優れたSPU#1ですが、EA-200を通すと力強さはそのままにS/Nが良くなり、全体のクオリティが上がります。

EA-200を試聴する前は、フォノイコライザーを変えただけでは音は大きくは変わらないと思っていましたが、その変わり様に驚愕しました。
EA-200を使用すれば、聴き込んだレコードからも新しい発見と感動が得られるでしょう。

アンプ内蔵フォノイコライザーからのアップグレードに最適なフォノアンプだと思います。
またフォノイコライザーのないアンプをお使いで、「レコードを聴いてみたい」と考えている方にもお勧めです。

担当S

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