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シンセサイザーやキーボード、楽器に関連する製品を展開しているブランドであるKORG
先日、KORGの営業さんが高松出張の折に当店に立ち寄ってくださいました。

とある大学でSPレコードの取り込みに使われているというUSB-DAC+ADC+プリアンプ Nu1、そして今回取り上げるHA-K1を紹介していただきました。

HA-K1は製作キットですので、ハンダ付けなどの作業を行う必要があります。
面倒だなと思われた場合、当方で組んだ物がありますので、そちらをお求めください。

KORG 真空管ヘッドホンアンプキット HA-K1 販売価格:24,800円(税込)

「真空管ヘッドホンアンプなのに真空管が入ってない」と思われたでしょう。
HA-K1にはNutubeという新しい真空管を搭載しているのです。

~Nutubeとは~
KORGとノリタケ伊勢電子によって開発された新しい真空管で、アノード・グリッド・フィラメントの構造を持っており、3極真空管として動作します。
従来の真空管と同じく、真空管特有の豊かな倍音を生み出します。

特徴1:大幅な省電力化を実現
小さな形状にすることにより、大幅な省電力化に成功し、従来真空管の2%以下の電力で動作するため、電池動作も容易

特徴2:リアル真空管サウンド
3極管構造を有し、真空管独特の心地良いサウンドと優れたリニア特性を実現

特徴3:小型
容積比で従来の真空管に対し30%以下

特徴4:高信頼度、長寿命
日本製、連続期待寿命30,000時間


HA-K1に搭載されたNutube

それでは組み立ててみましょう。
KORGの営業さんのお話では、手慣れた人だと2時間くらいで出来上がるとのことでしたので、その時間で完成を目指してみます。

注:ハンダごては小型のもので行いましょう。
常に使っているハンダごてではコテ先が大きすぎて、細かな作業に四苦八苦しました。
結局、小さめのものを探すのに時間をロスすることになりました。


何も付いていない基板


説明書を見ながらパーツを探して、ハンダ付けしていきます。


作業進行中。


2時間20分後、主要パーツを基板に載せました。


動作確認のため単3電池を入れて、電源スイッチをON。
Nutubeが緑色に点灯し、通電が確認できました。

後は外装パーツを取り付ければ完成です。

約2時間40分ほどで出来上がりました。
休憩時間とハンダごてを探した時間で30分くらいは伸びているとは思いますので、実作業時間は2時間強くらいでしょう。
(2個目は1時間30分ほどで完成しました)

ハンダ付けができれば作製可能ですが、部品を間違わないように乗せるのに時間が掛かります。
それでも3時間くらいあれば出来上がるのではないかと思います。

~聴いてみる~
翌日、MARANTZのネットワークプレーヤー NA6006とSENNHEISERのヘッドホン HD660Sで試聴してみました。

比較のため、まずNA6006のヘッドホンアウトから聴いてみます。
うまくまとめてありバランスは良いのですが、何となく鮮度感が足りない気がします。

では、HA-K1を使ってみるとしましょう。
なかなかいい感じです。
レンジが広く、フレッシュな表現で楽しく聴けるアンプですね。

単3アルカリ乾電池2本で9時間ほど使えるのですが、リスニング時間が長い方は頻繁に変えないといけませんので、アルカリ電池を使い捨てにするよりは充電池にて運用する方がコストが安くなるでしょう。

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