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TRIODEさんのキャンペーンの記事を書いているときに「展示で使っている88SERのバイアス調整してないな」という考えが頭に浮かんだのバイアス調整を行うことにしました。
たしか前回調整したのが2018年の12月末だったはずなので1年ぶりです。
ただ調整するだけというのも面白みが無いので、ここは標準で使用されているKT88ではなくEL34に差し替えてみることにします。
(TRV-88SERはバイアス調整を行えば、EL34など他の球を使うことができます)

買取で入ってきていたSVETLANAのEL34があったので、これを使ってみることにします。

底板を外してバイアスを調整を行いました。

EL34だと真空管が細いのですっきりした姿になりますね。

MARANTZ NA6006とB&W 705S2で聴いてみました。

やはりKT88とEL34では音が違います。
KT88は力強くアグレッシブな印象ですが、EL34だとスマートでフラットな感じで鳴りますね。
705S2に合わせる場合だと、どちらがいいかはなかなか難しい選択です。
フラットな音調でB&Wらしさを感じるのはEL34ですが、エネルギッシュな鳴り方をするKT88には面白さがありますね。

しばらく聴いた後でKT88に戻して再度バイアスを調整しました。
88SERがいつもの見慣れた姿に戻りました。
見た目としてはこっちの方が安定感があって好きですね。

KT88とEL34を差し替えるとアンプ自体を変えたのではないかと思えるほど音が違って面白かったですね。
エネルギッシュでジャズやロックが楽しく聴けるKT88、フラットな音でクラシックを聴くにはEL34が良さそうです。

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