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本年2月より有限会社スタックスさんとお取引をさせていただいております。
STAXは世界で初めてコンデンサー型ヘッドホンを開発したメーカーであり、他のメーカーが参入している現在においてもその技術力は一歩先を行っています。
展示品としてスタンダードモデルSR-L500MK2とSRM-353Xを導入しています。
コンデンサー型ヘッドホンの特徴である歪みが少なく微細なところまで再現可能な表現力は通常のダイナミック型ヘッドホンとは明らかに違うものです。

STAX イヤースピーカー SR-L500MK2 販売価格:74,250円(税込)

STAX ドライバーユニット SRM-353X 希望小売価格:89,100円(税込)

注:STAXはコンデンサー型ヘッドホンのことをイヤースピーカーと呼びます。
またイヤースピーカーを駆動するために専用のドライバーユニット(アンプ)が必要となります。

ここからが今回の本題となります。
取引開始時にドライバーユニット SRM-353Xは近いうちにモデルチェンジとなるということをお聞きしており、先日、生産完了となりました。
そんな訳で展示品の入れ替えをしなければならないことになりましたが、入れ替え候補としては半導体式のSRM-400S、真空管式のSRM-500Tという2機種になります。
STAXさんからデモ機をお借りできましたので聴き比べてみました。

STAX SRM-400S 希望小売価格:121,000円(税込)

2021年5月発売。
半導体式のドライバーユニット。
上位モデルで採用された回路設計と製造ノウハウが生かされています。

353Xで数曲聴いてから400Sに繋ぎかえます。
穏やかで落ち着いた音調です。
繊細感と音の透明度は明らかにこちらのほうがいいですね。
STAXの商品説明では353Xの後継機種とされていますが、全体の印象としては353Xとは音の傾向が違う上級モデルだと思いました。

STAX SRM-500T 希望小売価格:132,000円(税込)

2021年3月発売。
真空管6FQ7/6CG7を出力段に使用する真空管式ドライバーユニット。
電源部のアップグレードにより省電力化と音質向上を実現しています。

音に厚みがありダイナミックですね。
聴いていて楽しい音です。
400Sとは音の傾向が違いますが、こちらはこちらで魅力があります。

~まとめ~
SRM-400SとSRM-500Tのそれぞれに特徴があって、楽しい比較試聴でした。
400Sは透明感と繊細さに優れており、高級感のある印象です。
対して500Tは音に厚みがありエネルギッシュで聴いて楽しい仕上がりとなっています。
価格も1万円ほどの差ですので、ユーザーさんの好みで選んでいただければよろしいかと思います。

個人的には400Sの方が気に入りましたので、展示の後継機としては400Sを導入することになるでしょう。

STAXイヤースピーカーとドライバーユニットは店頭で試聴可能ですので、興味を持たれた方はぜひご体験ください。

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