ブログ

11月7日(日曜日)に「2021東京インターナショナルオーディオショウ」へ行ってきました。
東京インターナショナルオーディオショウはオーディオメーカーや輸入商社が自社製品や取り扱いブランドを紹介する展覧会です。
昨年はコロナウィルスの影響により開催が見送られましたので、2年ぶりの開催となります。
今回は感染予防のため事前予約制による人数制限が行われていたり、参加を取りやめるブランドもあるなど、例年よりも規模が縮小されての開催となりました。

会場となっている東京国際フォーラムは東京駅から徒歩5分ほどで行けますので、新幹線で行くことにしました。
開催時間は午前10時から午後5時までとなっていますので、10時前に到着するためには始発で移動する必要があります。
そのため4:35に高松駅を出発する岡山行のマリンライナーからスタートです。

岡山駅で東京行の新幹線に乗り換えれば、3時間強で到着します。
富士山の横を通過すれば、あと少しです。

東京駅で新幹線を降りて数分歩けば、会場の東京国際フォーラムに到着です。

今回の目的としましては、
1.取り扱いをしているメーカー・ブランドのブースを見てくる
2.余裕があればその他のメーカーブースにもお邪魔してくる
というところでしたが、事前予約制のブースや満員で入れないブースがあるなど、思ったようにはいかないところが多かったですね。

エレクトリブース
まず最初にMCINTOSHやMAGICOなどの取り扱いをされているエレクトリのブースにお邪魔しました。
MAGICO A1/A3の比較試聴の講演があるということで、しばらく聴かせていただきました。
A1はカッチリした鳴り方で空間の広がりもあり、ブックシェルフ型ながら何の不満もない音を聴かせてくれます。
トールボーイ型のA3になると、やはり低域に余裕がありますので、一段とスケール感のある豊かなサウンドでした。

ハーマンブース

JBLやMARK LEVINSONといったブランドを持つハーマンインターナショナルのブースでは、この夏に発売されたJBLのスピーカー HDIシリーズのトップモデルHDI-3800が鳴っていました。
この会場は20m×20mくらいはありそうな広いスペースですが、後ろの方で聴いても、迫力とスケールの大きさを感じさせてくれる鳴りっぷりの良さでした。
駆動していたのは、日本へ再導入となるイギリスARCAMのプリメインアンプとSACDプレーヤーです。
ARCAMは2017年にハーマングループの一員となったそうで、海外ではその年から展開されていましたが、日本へはこの秋から再上陸となります。
薄型の筐体でスタイリッシュですね。
ARCAM SA30 / CDS50

JBL SA750
数量限定で生産されているJBLのアンプ SA750も展示されていました。
いいデザインですね。
国内に入ってくる数がかなり少ないようで、納期がいつになるか読めないらしいので、購入を考えられている方はお早めに行動していただいた方がいいかと思います。

JBLのスピーカー(画像はスタジオモニターシリーズ)やMARK LEVINSONもズラリと並んでいました。

ロッキーインターナショナルブース
QUADやWHARFEDALEなどの製品を輸入されているロッキーインターナショナル。
LEAKのCDトランスポート「CDT」とプリメインアンプ「STEREO 130」でWHARFEDALEのスピーカー「LINTON HERITAGE」が鳴らされていました。
バランスのいい鳴り方が好印象でした。


クラシカルなデザインのレコードプレーヤーを加えて、レトロな見た目のシステムを組んでみるのも面白いかもしれません。

アキュフェーズブース
次の予定まで時間がありましたので、アキュフェーズブースにお邪魔してみました。
セパレートSACDプレーヤー DP-1000/DC-1000、プリアンプ C-3900、パワーアンプ A250、スピーカーはFYNE AUDIO F1-12で鳴らしていました。
音源をそのまま再現しているかのような実在感と透明度の高いサウンドでした。
素晴らしかったですね。

ナスペックブース
MONITOR AUDIOやROKSANをはじめとして多数のブランドを取り扱いされているナスペックのブースでは、オーディオ評論家 山之内 正氏の解説でPLAYBACK DESIGNSのトランスポート MPT-8(Roonコア搭載) D/Aコンバーター MPD-8 パワーアンプ SPA-8というPLAYBACK DESIGNSシステムでVIENNA ACOUSTICSの「BEETHOVEN CONCERT GRAND REFERENCE」を聴かせていただきました。
D/AコンバーターのMPD-8は以前デモ機をお借りしたことがありましたが、素晴らしいサウンドでした。
そんな訳で今回PLAYBACK DESIGNSのフルシステムを聴けるというのは非常に楽しみです。
ヴァイオリンとピアノの曲から聴かせていただきましたが、ヴァイオリニストが正にそこで演奏しているかのような実在感があります。
やばいシステムでしたね。

鳴らしていたパワーアンプ SPA-8の重量もやばい(桁違い)です。
幅:73cm 奥行:87cm 高さ:34cm 重量137Kgという、まさにモンスターアンプと言えるサイズと重量になっています。
運ぶときは4人がかりでバンドを掛けて運んでいるそうです。

VIENNA ACOUSTICSのBEETHOVEN CONCERT GRAND REFERENCEもいい感じです。
ひとつ前のGSEバージョンよりも低域が引き締まった印象で、様々なジャンルの音楽を上手く鳴らしてくれそうです。
VIENNA ACOUSTICSのスピーカーも何か1つは展示しないといけませんね。

トライオードブース
TRIODEのブースではオーディオ評論家 角田 郁雄氏の講演でJUNONE 845SからTRZ-300W(復刻WE300B使用)、最後に新モデルとなるEVOLUTIONを聴きました。

JUNONE 845Sは当店にデモ機があるので割愛します。
復刻WE300B 4本を挿したTRZ-300Wでクラシックの曲を聴かせていただきましたが、響きの美しさは抜群でしたね。
ですが、TRZ-300W(希望小売価格:528,000円)に復刻WE300B 4本(希望小売価格:484,000円)を採用すると、売価が100万円ほどになってしまいますので、この仕様で販売されることはおそらくないだろうということでした。
また、先日に販売開始となったWesternElectric 300Bですが、注文が殺到したそうで、現在注文をしても納期は来年春頃になるということです。(11月20日現在)

来月12月の半ばから新発売となるモデルがEVOLUTIONになります。
KT88を4本使用して40W+40Wの出力を取り出せます。
TRV-88SERの上級モデルという感じですね。

TRIODE初の電子ボリュームを採用し、ソースとボリューム数値を表示できるディスプレイが付きました。
更にはリモコンで電源ON/OFFができるようになりました。
バイアス調整用メーターも装備しています。

音もよかったですね。
B&W 802Diamondを小気味よく鳴らせていましたので、鳴らしにくいスピーカーでも上手く駆動してくれそうです。
そのうち、当店にも展示機が来ると思います。

ラックの中に見たことのないモデルがありました。

TRV-88XR
TRV-88SERの後継機として来年春頃に発売予定だそうです。
バイアス調整用メーターを装備しており、従来機では底板を開けて行う必要があったバイアスの調整が簡単にできるようになりました。
フロントパネルにあったLINE入力端子がなくなり、すっきりとした見た目になっています。
価格は88SERより数万円ほど上がるようです。

オルトフォンブース
ORTOFONのブースでは、ダイヤモンドカンチレバーを採用したMCカートリッジ「VERISMO」と開発中というフォノイコライザーを聴かせていただきました。
フォノイコライザーにはMC用の昇圧トランスを2つ内蔵されており、切り替えて使用できるそうです。
内蔵されているのはORTOFON ST-90で使われている日本製のトランス、ST-70で採用されているスウェーデンのルンダール社製のトランスで、聴き比べをしてみましたが、音は違いますね。
日本製のトランスを使うとキッチリした鳴り方ですが、ルンダールだと音の鮮やかさがある印象で、聴くレコードによっていろいろ使い分けができそうです。

フェーズメーションブース
最後に真空管アンプやカートリッジ、フォノイコライザーなどを販売されているPHASEMATIONブースにお邪魔しました。
パッシブアッテネーター CM-2000、パワーアンプは真空管211をパラシングルで使う開発中の新モデル、スピーカーはFYNE AUDIO F1-12です。

MCカートリッジ PP-200(希望小売価格108,900円) / PP-500(希望小売価格242,000円) / PP-2000(希望小売価格484,000円) の比較試聴をさせていただきました。
価格差が倍ずつありますので、比較すると違いが分かりやすいですね。
空間の広さや音の深み、豊かさなどが明らかによくなっていきます。
メーカーさんのグレードごとの作り分けテクニック恐るべしという感じですね。
もっとも解説をされていた開発担当の方によると、差をつけるのにかなり苦労されているそうですが。
一挙に比較できる機会はなかなかありませんので、非常に参考になりました。

終了時刻となりましたので、帰ることにします。
来年は平常時に近い状態で開催できるようになっていることを願いながら会場を後にしました。

コメントは利用できません。