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変わったスピーカーが入ってきたので聴いてみました。

MAGNEPAN MG-3.5R

高さが180cmほどありますので、存在感がすごいですね。
奥行が薄く、底面に足が付いているため見た目は仕切り用の大きな衝立という感じです。


個人的に平面型のスピーカーというと屏風のようなQUAD ESL57のイメージしかないのですが、QUADは薄い膜に高電圧を掛けることにより、膜を振動させて音を出す静電型スピーカーですので、このMAGNEPANとは駆動方式が異なります。
MAGNEPANはマグネプレーナー方式という独自の発音構造で、振動膜にアルミ箔の導電線を張り、導電線に流れる信号をマグネットの力で動かすことで音波を発生させるという方式となっています。
駆動原理自体は通常のダイナミック型スピーカーと近いものですが、平面の軽い振動板を動かすので、歪みの少ない自然な音を出すことができます。

QUADなどの静電型スピーカーだと別に電源を取る必要がありますが、MAGNEPAN MG-3.5Rはスピーカーケーブルを別筐体のネットワークボックス経由で繋ぐだけですので、通常のスピーカーと同じように接続できます。

前オーナーさんはONKYO(P-306)とTECHNICS(SE-A5)のセパレートアンプで鳴らされていたので、しばらくはその組み合わせで聴いていましたが、真空管アンプの方が合いそうな気がしたので、パワーアンプは自作GE211アンプにしてみました。

鳴らしてみた感想としては刺激感がない優しい音ですね。
音が軽やかに空間に広がります。
音像の定位は曖昧といいますか、音が混じりあって聴こえますので定位がビシッと決まるというものではないですね。
この混じって聴こえる感じはコンサートホールで演奏を聴いた時に感じるものと近い感覚がありますので、クラシック音楽好きの方に好まれそうな印象です。

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