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TANNOYの最上級モデルの一つであるWESTMINSTER ROYALが入荷しました。
WESTMINSTER ROYALは1989年発売で価格がペア300万円というド級モデルです。
現在ですと2台で300万円というスピーカーは様々なメーカーから出ていますが、80年代後半では珍しかったと思います。

当方がオーディオに関わりだしてから20年近くになりましたが、その間にWESTMINSTERは取り扱った記憶がなく、その上級版にあたるROYALも初めてですね。

入ってきたWESTMINSTER ROYALはスピーカーユニットのエッジがやられていますので、修理を行う必要があります。

背面の板を外していけばユニットが脱着できるのですが、この背板の組み込み精度が高く、ピッタリはまっていますので、ネジを外しただけではびくともしません。
(後で写真撮影用にはめ込んだら、後ろから引っ張っただけでは抜けないくらいしっかりしていました。)
傷をつけずに外すために2時間ほど格闘しましたが、外れる気がしないので、結局マイナスドライバーで少しずつこじって外しました。

背板を外すと上段にネットワークが見えるのですが、重量級パワーアンプのブロックコンデンサーより巨大なやつが使用されていてびっくりですね。

中段にユニットが入っているのですが、板で覆われています。
これもネジを外しただけではまったく動きません。
マイナスドライバーとペンチで少しずつ引っ張って外しました。

ボルトとナットで固定されたユニットが見えますので、ナットを外せばユニットを取り外せます。

1本目のユニットを外すのに約4時間、2本目は1時間半くらいで合計5時間半ほど掛かっています。
背板に大きな傷がつくのは覚悟してやればもっと早くはできるとは思いますが。
傷をつけずに外すのが難しいので、WESTMINSTERの修理はおそらくご用命をいただいてもお断りさせていただくことになると思います。

外したユニットはエッジ交換に出します。
今回はゴムエッジに交換しますので、エッジの寿命はかなり長くなるでしょう。

今月末か、来月頭くらいには商品化できるのではないかと思います。
ご期待ください。

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