
先日、DENONのレコードプレーヤー DP-3000NEの配達に行ってきました。
DP-3000NEでは梱包方法・梱包材が新しくなっており、梱包の上側に収納されているものから順番に出していけばいいので、セットアップがやり易くなりました。
一番下に電源ケーブルが収められていますが、日本用/北米・欧州用と分けられています。
DP-3000NEの電源電圧は100-240Vとなっていることからもグローバルモデルとして製造されていることが分かります。
そんなところと関連しているのか、保証書が取り扱いの注意を記載している用紙の一部分に印刷されているものとなっています。
納品時に「保証書はどこにあるのだろうか」と少し焦りましたね。
お客様はORTOFONのSPUをお使いですが、付属しているサブウェイトを使えば、30gを超える重量があるSPUも使用できます。
SPUを使うにあたって重量は問題ないのですが、オーバーハングが完全には合わない点には注意が必要です。
DP-3000NEの推奨オーバーハングは50mmですが、一般的なカートリッジだとシェルとの取付位置を調整することで合わせることができます。
問題なのはSPUなどのシェル一体型のカートリッジで、SPUのオーバーハングは52mmとなっており2mmのズレがあります。
この2mmのズレによりトラッキングエラーが増加すると思われますが、その影響についてはカートリッジの針先形状との関係もありますので、何とも言えないところがあります。
SPUには丸針、楕円針、シバタ針、ラインコンタクト針(Replicant100)のモデルがありますが、一般的にトラッキングエラーについては丸針だと影響が分かりにくく、シバタ針・ラインコンタクト針などの接触面積が広い針先だと分かりやすいと言われます。
今回ご購入いただいたお客様のSPUは丸針の古いモデルですのであまり影響しないかもしれません。
シバタ針やラインコンタクト針が採用されているSPUを使われる場合は要注意ということです。
DP-3000NEをセットして聴いていただいたところ、1曲目から全然違うとのご感想をいただきました。
お客様はSAECのターンテーブルマット SS-300Mk2をお持ちですので、こちらに変えてみたところ付属品のゴムマットよりも更にクリアな音になりました。
レコードを1枚聴き終えると「これでオーディオは上がりかな」というお言葉をいただきました。
たしかにDP-3000NEの音質から更に上を目指すとすれば、かなりの予算を掛けないと難しいと思います。
DP-3000NEは希望小売価格385,000円(税込)ということでそれなりの価格ではありますが、長く愛用できるクオリティを持っている製品です。
いいレコードプレーヤーをお探しの方にはぜひご検討いただきたいですね。