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超音波レコードクリーナー Degritter MkIIの使い方を写真で説明させていただきます。

最近よく聴いているジョージ・ベンソンのレコードを一度聴いてからクリーニングして音の変化を確認してみます。

Degritter MkIIの使い方~
1.洗浄水タンクに精製水1.3Lを入れる
2.レコードをセットする

3.スタートスイッチを押す

4.自動でクリーニングが始まります(洗浄水の引き込み→クリーニング→洗浄水排出→ファンで風を当てて乾燥)

~洗浄中~

~乾燥中~


完成です。水気もなくきちんと乾燥した状態になりますのですぐにレコードが掛けられます。


きれいになりました。

同じ曲を聴きましたがクリーニングした後の音は音場の深みと立体感が良くなり、背景のざわつきが減少した印象です。
再生システムが1ランクアップグレードしたかのような感覚といっていいかもしれません。

曲としては好きだけども音はイマイチだと思っていたレコードがあるのですが、このレコードをDegritter MkIIでクリーニングすると「なかなか音いいね」という感想になるくらいの変化があります。
音がイマイチだと思っていたのは音溝に汚れが蓄積していたことが原因のようです。
また洗浄することにより盤に溜まった静電気が放電されますので、そちらも音質にいい影響を及ぼしていると思われます。

店頭の片隅に内袋には入っているもののジャケットに戻していなかったため、静電気などによりホコリが大量に付着しているレコードがありましたので、このレコードでも試してみることにします。
一応リーニングブラシでホコリを払ってから再生しましたがバチパチノイズが常に出てくるような状態で「これはひどい」という感想です。
このような状態でもDegritter MkIIでクリーニングすると、傷が原因だと思われる部分以外ではノイズが出なくなるのが驚きです。
洗浄効果は抜群と言えます。

最後にDegritter MkIIのランニングコストについて触れておきたいと思います。
ランニングコストとして掛かるのは電気代と洗浄用の精製水と洗浄水用のフィルターです。
消費電力は定格310Wですので1時間の使用で電気代は11円くらいです。

精製水はドラッグストアなどで500mL150円程度で販売されています。
(ネット通販で購入すると20Lで3,000円ほどになります)
交換頻度についてはDegritter社の公式サイトのQ&Aでは「レコードの汚れがひどい場合には10~15枚ごとの交換をお勧めいたします」となっています。

洗浄水フィルターはレコード洗浄50回ごとにクリーニングすることが推奨されています。
数回ならば水洗いして再利用も可能ということですが、完璧なクリーニングを求める場合は交換した方がいいでしょう。
Degritter純正洗浄水フィルター/25個入 7,480円(税込)

~まとめ~
Degritter MkIIの価格はなかなかのもの(税込990,000円)ですが、効果は素晴らしいものがあります。
店頭にも展示機が導入しないといけないと思いました。
レコード愛好家の方はぜひお試しいただきたいですね。

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