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先日、京都の高槻電器工業の営業さんがお見えになられ、真空管と真空管パワーアンプのご紹介をいただきました。

高槻電器工業は半導体電子部品の製造や工場の生産ラインで使用される機器の製造などを行っており、現在の日本における唯一の真空管製造メーカーでもあります。
真空管のラインナップは出力管のTA-300B/TA-2A3と整流管のTA-274B/TA-274Aになります。
鹿児島県南さつま市にある工場で生産されています。

ご厚意によりTA-300BとTA-274Bをお借りさせていただきました。

TA-300Bから試してみましょう。
使用するアンプはTRIODEの30周年記念モデル EVOLUTION300です。
この機種は標準でウエスタンエレクトリックの復刻版300Bが搭載されていますので、差し替えながら聴いてみました。

TA-300Bはクリアで切れ味がいい音ですね。
細かなところも十分に再現できている印象で、全体的なクオリティはウエスタンとほぼ遜色ないレベルと言っても過言でないと思います。
300Bの真空管アンプをお使いならウエスタンとタカツキを両方揃えてたまに交換しながら楽しむのも良いのではないでしょうか。

整流管のTA-274Bについては倉庫に置いている自作300Bアンプで試してみました。
音はTA-300Bで感じたところと似ていますね。
クリアな引き締まった音で立体感も出てくる印象です。
このデモ用TA-274Bは使用時間が少なく新品に近い状態ですので、もう少し使い込んでいくと更に良くなりそうな気もします。

高槻電器工業の真空管は国産真空管として独自の魅力を備えていると感じました。
貴重な機会をいただいた高槻電器工業のS氏に感謝いたします。

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