10月28日(金)~10月30日(日)にかけて開催された東京インターナショナルオーディオショー(2022TIAS)に行ってきました。
今回はお世話になっている卸業者の営業さんが案内してくれるということで、普段だとお邪魔しないメーカー・代理店さんのブースを回らせていただきました。
28日(金曜日)の10時から17時過ぎまで滞在していましたが、だいぶ駆け足で巡ることになりました。
新型コロナウィルス感染症対策として人数制限が掛けられているため、入れなかったブースもあるなど、ちゃんと音を聴こうと思うと2日間くらいかけないと難しいですね。
トライオードブース
注目するべきはTRIODE創立30周年記念モデル「EVOLUTION 300 30th Anniversary」、SPENDORのスピーカー Aシリーズ&Dシリーズ、参考出展となっている韓国のメーカーHiFi Roseの製品でしょうか。
「EVOLUTION 300 30th Anniversary」はTRIODEの創立30周年記念モデルとして100台限定で来年1月の発売予定です。
出力管にウェスタンエレクトリックの300Bを搭載するA級シングルアンプになります。
SPENDOR Classic 200Tiと組んだ音を聴かせていただきましたが、響きの美しさと力強さが高いレベルで両立していました。
予定価格は税込みで110万円ということで、なかなかお高いのですが、その価値は十分にあると思いました。
SPENDORのスピーカーラインナップがAシリーズとDシリーズの導入で更に充実いたします。
AシリーズはSPENDORのエントリーラインでブックシェルフ1機種とトールボーイ3機種で展開されます。
トールボーイは全体的に背が低めのスタイルとなります。
Dシリーズはトールボーイ型2機種でSPENDORのラインナップの中では上級ラインという扱いになります。
韓国のメーカーHiFi ROSEのプリメインアンプRA180とネットワークストリーマーRS150が参考出展されていました。
画像はRA180ですが、メカメカしいデザインでカッコいいですね。
RS150はフロントパネル全面がタッチパネルとなっており、様々な機能が付いている製品です。
なお、値段はかなりお高いようです。
ロッキーインターナショナルブース
QUADのプリメインアンプ VENAII PlayとArtera Solus Playが新しく登場します。
VANAII Play(ラック上段左側)は通常モデルにネットワーク再生機能を追加した機種となります。
Artera Solus Play(ラック上段右側)はCDプレーヤー・ネットワークプレーヤー内蔵プリメインアンプということでスピーカーだけ追加すればシステムを構築できます。
一体型という利点を生かして小型のブックシェルフスピーカーと合わせたシンプルなシステムを組みたいですね。
当方の取り扱いブランドだとFYNE AUDIOやHARBETH/SPENDORなどと合わせてみたい製品です。
ここから卸会社の営業さん(以下H氏と表記)と合流し、各社のブースを案内していただきました。
アッカブース
YG ACOUSTICSの新型スピーカーPeaksシリーズから小型ブックシェルフCAIRNを聴かせていただきました。
空間の広がり、しっかりとした音像が両立されていました。
いい音です。
フェーズメーションブース
カートリッジPP-2000/フォノアンプEA-2000/コントローラーCM-2200/パワーアンプMA-5000というフェーズメーションのフルセットで聴かせていただきました。
プレーヤーはTechDas Air Forece V、スピーカーはSonus faber IL CREMONESEです。
今回のショーで聴いた中では一番良かったですね。
演奏の熱気が伝わってくるエネルギー感、多彩な表現力、そして適度な柔らかさを併せ持つ素晴らしい音でした。
エレクトリブース
MCINTOSHのアンプとMAGICO M2で聴くFOURPLAYは良かったですね。
写真は撮っていなかったので、代わりにエレクトリさんのブースで驚いた製品を紹介します。
MCINTOSHのパワーアンプMC901ですが、めっちゃデカイですね。
右側のMC275VIの3倍くらいのサイズ感ですね。
真ん中はヘッドホンアンプMHA200ですが、コンパクトでかわいらしい見た目です。
H氏から「この2つは写真撮っといた方がいいよ」とのことで、EMTのJPA66MK3と928IIを紹介されました。
機会があれば聴いてみたいものです。
ハーマンインターナショナルブース
注目製品はMark Levinsonの50周年記念モデルML-50で、世界100セット限定となるモノラルパワーアンプです。
JBL EVEREST DD67000との組み合わせとなります。
38cmダブルウーファーで体に感じる低域は現代では貴重ですね。
フューレンコーディネートブース
OCTAVEのセパレートシステムとBRODMANN VC7でクラシックを数曲聴かせていただきました。
柔らかな音で包み込まれるという印象で、まさに豊潤なサウンドといえる鳴りっぷりです。
いいシステムです。
TADブース
プレーヤー・アンプ・スピーカーという各コンポーネントを自社だけで用意できるメーカーというのは非常に少ないのですが、TADはそれが可能なブランドです。
自社製品だけでシステムが構築できるということは、そのメーカーが目標とする音を出せるということです。
プレーヤーTAD-D700/プリアンプTAD-C600/パワーアンプTAD-M700S、スピーカーはTAD-CE1TXで、TADの目指す音を体験してみました。
いい音です。
精密な表現ですが、その上に瑞々しさや豊かさがプラスされており、非常にバランスが取れたサウンドだと思いました。
お邪魔した時にはLumen WhiteのスピーカーALTAIのデモが行われていました。
個人的には後ろのFYNE AUDIO F1やVINTAGEシリーズを聴きたかったのですが、ここで時間が無くなりましたので諦めました。
なかなか目にすることがないものが見られて聴けて、楽しい1日でした。
お邪魔したものの短時間の滞在だったため音は聴けなかったり、入場制限が掛かっていたため入れなかったところもありました。
来年は2日間掛けて行くことにするとしましょう。