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TRIODE JUNONE 845Sが展示機と中古品で2台になりましたので、2台を使用してバイアンプ駆動を試してみました。

今回のシステム
CDプレーヤー:DENON DCD-SX1 LIMITED
プリアンプ:MCINTOSH C22V
パワーアンプ:TRIODE JUNONE 845S 2台
スピーカー:B&W 803D4

C22Vのプリアウト2系統を活用することでパワーアンプ2台でスピーカーを駆動します。
バイアンプ接続では2台のパワーアンプを上下(低域/高域担当)で分けるか、または左右で分けて繋ぐという2通りの方法があります。
今回は接続方法によってどんな違いが出てくるのかを試してみようという実験です。

上下分離バイアンプ
2台を低域担当アンプ/高域担当アンプに分けます。
今回は左の845Sで低域を、右の845Sが高域を担当します。

ウーファーユニットが動いた時に発生する逆起電流が高域側の信号に干渉することで音を濁らせていると言われます。
上下分離バイアンプでは、低域用/高域用とアンプ自身が分かれていますので、低域で発生した逆起電流が高域側へ流れることはありません。

いい感じで鳴ります。
1台のアンプで鳴らしている時よりも、各要素が2~3割くらい向上するような感覚で、アンプのグレードが1段上がったかのような印象ですね。
803D4をしっかりと駆動できていると思います。

左右分離バイアンプ
2台を左右それぞれのスピーカーに割り振ります。
プリアウト2系統の左チャンネル出力を左側の845Sに入れ、右チャンネル出力は右側845Sへ入力します。
アンプのLチャンネルを低域用、Rチャンネルを高域用として使用します。

それぞれのスピーカーを1台ずつのアンプで駆動するということで、片チャンネルの音声信号のみを扱うため、もう一方の信号の影響を受けなくなります。
そのため、左右のクロストークを排除できるということが利点になると思います。

音場の広さや高さ、また音の前後感の表現が大きく異なります。
音に包み込まれると言えばいいのか、それとも空間に音が乱舞すると言うべきなのか分かりませんが、アンプ1台で鳴らしている時や上下分離のバイアンプ時とは全く違う鳴り方になります。
これはなかなか面白いですね。

上下で分けるか、それとも左右で分けるかで鳴り方がかなり違います。
試してみて好みの方を選択するのがいいと思いました。
個人的には上下分離のバイアンプの方がバシッと鳴る印象で好きですね。

しばらくの間は、このままバイアンプ接続にしておきますので、興味を持たれた方はご体験いただければと思います。

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