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来月から発売開始となるMusical Fidelityのプリメインアンプ A1(2023復刻)を卸さんが貸してくれましたので数日間店頭で鳴らしてみました。
力強い音で個性のあるアンプだと感じましたので展示導入することにいたしました。

Musical Fidelity A1(2023復刻) 希望小売価格:393,800円(税込)





主な特徴~
●A級パワーアンプであり、最大出力25Aながら8Ω負荷時において25WのクラスA電力を出力し、感度が低く鳴らすのが困難なスピーカーシステムを容易に駆動させることが可能。

●クラスAアンプ特有の放熱に関しても、外観のイメージを決定づける特大ヒートシンクを搭載しつつ、クラス A の定常電流を超過すると、一時的にクラスBスタイルの動作にスライドさせることにより放熱を軽減させる設計。(初代A1と比較して放熱は 40%軽減)

●トランスをより効率的な「ディアル モノ スピリットレール巻線」に変更することで、より優れた電力処理と完全に独立した左右の電源によって電力が供給されるため2倍の供給容量を持ちリップルとノイズを低減させる。

●プリアンプ回路は初代 A1 のオリジナル回路設計を踏襲いているが、新たに「ダイレクト スイッチ」を追加。
ダイレクト スイッチはボリュームコントロールの前のゲインブロックをバイパスしてゲインが10dB低下。
それにより最新のデジタルソースやハイレゾソースに使用することで、ボリュームポテンションメーターの範囲を微調整し高感度のラウドスピーカーに適応する。

●MMカートリッジだけでなく MCカートリッジのイコライザーを追加。
フォノステージの MM及び MCイコライザーはディスクリートされ、MC入力時には自動入力インピーダンスがマッチングされゲインが増加される。(以上輸入代理店さんのニュースリリースより引用)

Musical Fidelity A1というアンプは特徴のある音質からコアなファンが多かった製品です。
初代A1は1980年代半ばごろから販売され、生産完了となった後に復刻版が何度か登場しました。
今回の復刻版は初代を現代の基準に合わせてリメイクしたもので改善されている点も多くあります。
●筐体サイズの拡大によりケース内外に余裕が生まれたことによる通気性・放熱性の向上
●電源トランスをより効率に優れた巻線構造のものへと変更し、左右独立の電源回路を構成
●プリアンプ部にダイレクトスイッチの追加
●リモコンの追加

~鳴らしてみた
やはりA級アンプなので筐体は結構熱くなりますね。
電源を入れて1時間くらいで温度が安定しますが、体感では天板部で40℃強くらいはありそうです。
夏場に通気性のよくないラックに置いていると放熱の面で厳しいかもしれません。

B&W 705S3から鳴らしてみることにします。
鳴らしてみた第一印象としてはパワフルな鳴り方で、音の輪郭がなめらかな感覚です。
どことなくオールドアンプっぽい雰囲気があります。
音の分離感はそれほどありませんので、細かな再現力を求める場合にはあまり向いていないかもしれません。
しかし、アーティストの熱気を伝えるという部分においては群を抜いているように思います。
聴いていて楽しいアンプですね。

このA1を借りる話になったときに卸さんから「Harbethを鳴らしてみたら」と言われていたので、Harbeth HL-Compact7ES-3 XD、その横にあるFyne Audio Classic VIII SMを鳴らしてみることにします。

明瞭さと力強さを両立しており、どちらもよく鳴ります。
最近のアンプはスピーカーの個性を押さえて自分の色を強く出す製品が多いような気がしますが、A1は上手く合わさって躍動感を演出してくれるような気がします。

聴いて楽しいアンプだと思いましたので展示することにいたしました。
来月中には入荷するとは思いますので、入ってきましたらお知らせさせていただきます。

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