代理店さんよりお借りしているGoldring 2000シリーズ(今回は2100と2500)を色々なスピーカーと組み合わせて聴いてみました。
(前回の記事:Goldring 2000シリーズを聴いてみました)
GOLDRING 2100 標準価格:37,800円(税込)
GOLDRING 2500 標準価格:108,000円(税込)
3倍近くの価格差がありますので、基本的には2500の方が音が良いです。
いいシステムと2500を組み合わせると、レコードを聴いているとは思えないほどの鮮明な音を聴かせてくれます。
ですが、組み合わせるシステム次第で価格差ほどの違いが出ない場合や、むしろ下位の2100の方がマッチングがいいと感じたりもします。
この組み合わせの妙がオーディオの面白いところでもあります。
~今回の試聴システム~
カートリッジ:GOLDRING 2100/2500
プレーヤー:DENON DP-900M
フォノアンプ:PHASEMATION EA-200
アンプ:TRIODE TRV-88SER
新しいスピーカーから聴いてみましょう。
DALI OBERON1/5
DALI OBERON1/5を鳴らす場合は、2100とのマッチングがいいように感じます。
2500のクリアな音も捨てがたいのですが、2100との組み合わせは低域の豊かな温かみのあるサウンドで、レコードの良さを十分に味わえます。
続いてELAC BS312を持ってきました。
BS312は使うカートリッジで音がかなり変わります。
2100で鳴らすと、低域の量感と空間表現が上手く両立した、バランスが良い鳴り方です。
2500に代えると繊細感とキレが増し、スピーカーの後ろに雄大な音場が展開されます。
小さなハイエンドシステムと言ってもいいような鳴りっぷりです。
最後にオールドなスピーカー達で聴いてみましょう。
YAMAHA NS-1000MはOBERONと同じように2100がいい感じですね。
2500だと線が細くなりすぎるようです。
JBL APOLLOは2500とのマッチングがよかったですね。
50年以上前のスピーカーですが、素晴らしい表現力を見せてくれました。
~まとめ~
組み合わせるスピーカーによっては量感が豊かな2100の方がよく感じる場合もあり、グレードの高い2500がベストかと言うと、必ずしもそうではありません。
線が細めのスピーカーに2100を合わせることで量感を豊かに鳴らすのか、むしろ2500でキレ味のいい音を目指すのかはリスナーさんの好み次第でしょう。
Goldring 2000シリーズは、それぞれ個性のある仕上がりですので、自分好みの1本を選ぶ楽しさがあるカートリッジだと思いました。
担当S