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代理店さんからデモ機をお借りしているGoldring 2000シリーズを聴いてみました。
それぞれに個性があり、面白いカートリッジ達でした。

~試聴システム~
プレーヤー:DENON DP-1300MK2

アンプ:MARANTZ PM-12

スピーカー:B&W 703S2(B)

~試聴曲~

上田正樹「悲しい色やね」
岩崎宏美「聖母たちのララバイ」
マイケルジャクソン「beat It」

ORTOFON 2M Redでシステムのウォーミングアップを兼ねて数曲聴いた後、2000シリーズを試聴しました。
2M RedはORTOFONのMMカートリッジで、エントリーモデルではありますがバランスがいい鳴り方で、プレーヤー付属品からのアップグレードなどで当店でよく出る製品です。

それではGoldring 2000シリーズを聴いてみましょう。
2000シリーズはIM方式(MM方式と近い)のカートリッジですのでPHONO-MMポジションで試聴します。
まずはシリーズの中で一番安価な2100です。

Goldring 2100 標準価格:37,800円(税込)

2M Redのフラットでバランスのいい鳴り方から、重心が低く厚みがある音へと変わりました。
低域の量感があり、骨太でしっかりとした鳴り方です。
アナログらしい音と言っていいかもしれません。
ポップスやロックを楽しく聴けそうなカートリッジという印象を持ちました。

続いては中間機種の2300です。
Goldring 2300 標準価格:75,600円(税込)

低域の厚みと高域のクリアさが両立しています。
2100で聴いた音からベールが2枚くらい剥がれた感じです。
情報量と空間の広がり、高さの表現が2100とは大きく違います。
このカートリッジはいいですね。

最後に上位モデルの2500を聴いてみましょう。
Goldring 2500 標準価格:108,000円(税込)

2300よりも更にクリアで、細かな部分の再現が上手くなります。
見通しが良く細部がしっかりとした、オーディオ的に面白いサウンドと言えます。
「いい値段がするだけのことがあるな」と思わせてくれるクオリティの高いカートリッジです。

~まとめ~
簡単にまとめると次のような印象です。
2100:低域が豊かなアナログらしいサウンド
2300:躍動感と繊細感がうまく両立しておりバランスがいい
2500:ハイクオリティで音がいい

それぞれに個性があり、面白い試聴でした。
「MMよりもMCカートリッジの方が音がいい」というのが常識となっていますが、Goldring 2300と2500は同価格帯のMCカートリッジと比べても十分に勝負できる音質を持っています。
2100は音に厚みのあるアナログらしい鳴り方で、この音を好まれる方も多いように思いました。

担当S

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