Amazonが音楽ストリーミングサービス「Amazon Music HD」を開始いたしました。
ロスレスのHD音質と最大192kHz/24bit対応のULTRA HD音質にて音源が配信されます。
HD音質(ロスレス):44.1kHz/16bit=CD音源と同等
ULTRA HD音質:最大192kHz/24bitのハイレゾ音源
HD音質は6,500万曲、ULTRA HD音質は数百万曲用意されています。
個人的によく聴く曲目を調べたところ、HD音質の曲はかなり多く、ULTRA HD音質の曲もそれなりにあるという印象です。
Amazon Music HDの再生方法は下記のような方法があります。
1.パソコンとUSB-DAC機能の付いた機材を使う
パソコンとUSB-DAC機能のある機材を使えば簡単に再生できます。
ノートPCからDENONのプリメインアンプ PMA-1600NEへUSBケーブルで接続して試聴しています。
ULTRA HD音質の曲をいくつか聴いてみましたが、ハイレゾ音源だけあってクオリティが高いです。
簡単にハイレゾ音源の曲を聴けるいい時代になりましたね。
2.スマートフォンやタブレットにAmazon Musicアプリを入れて再生する
端末本体のスピーカーやヘッドホン・イヤホンで聴くことができます。
bluetooth接続でワイヤレススピーカー・イヤホンを使う事も可能です。
しかし、多くのスマホやタブレットは48kHz/24bitまでの対応となっていますので、96kHz以上の音源を再生する場合は外部DACを使う必要があります。
iPhoneやiPadであればairplay対応の機材へ音を飛ばすこともできますが、こちらも48kHz/24bitにて送信されますので、ハイレゾ音源のクオリティを完全には再現できません。
3.AV機器のネットワーク機能を使う
9月17日にDENON/MARANTZのHEOSに対応している製品達のファームウェアアップデートが行われ、Amazon Music HDの再生が可能となりました。
DENONのAVアンプAVR-X4500HでAmazon Music HDを試してみました。
スマホのHEOSアプリから曲を選曲すると画面にFLAC 96kHz/24bitと表示され、ハイレゾで再生できていることが分かります。
Amazon Music HDの利用代金はひと月1,980円で、家族で使えるファミリープランも用意されています。
ひと月1,000円前後の一般的な音楽ストリーミングサービスよりは割高ですが、CD音源相当の音質で聴ける曲が多くハイレゾ音源もそこそこある点を考えると、うまい価格設定だと思います。
90日間の無料体験が可能ですので、使い心地を試しながら検討できます。
日本だとロスレスでの配信サービスを行っている業者も少なく(Deezer 1社くらいしかない)、Amazonがロスレスとハイレゾ配信を同時に始めるとは思いませんでした。
しかし、このAmazon Music HDが開始されたことにより、競合他社もロスレス・ハイレゾ配信へと舵を切ることになるでしょう。
CDと同等のロスレス音源、そして更にハイクオリティなハイレゾ音源を手軽に楽しめるいい時代になりました。
担当S