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買取で40年前のアンプが入ってきましたので、今日はこのアンプを鳴らしてみることにしましょう。

YAMAHA CA-X11 1978年発売 定価:49,800円

年代物のアンプですが、トーンコントロールに軽い接触不良があるくらいで普通に音が出ました。
DC漏れもほぼありません
(あまりに古いアンプや故障しているアンプだとスピーカー出力に直流電流が漏れ出し、繋いだスピーカーを破壊する場合がありますので、長年しまいこんでいた古いアンプをひっぱり出してきて使う場合は要注意です)

見た目はYAMAHAらしい端正なデザインで、カッコイイですね。

MARANTZ NA6006とB&W 606で鳴らしてみました。

ダメですね。
クリアに鳴るB&Wを繋いでいるとは思えない寝ぼけた音です。
動作チェックをしていた時間から考えると3時間くらいは通電しているので、普通のアンプだと目覚めているはずなのですが。
もっともこのアンプは製造後40年を経過しており、中の電解コンデンサは寿命を迎え、ハンダも痩せて電気の流れが悪くなっています。
そして、空気に触れている接点は酸化し接触不良を起こしているでしょうから、こんな寝ぼけた音でしか鳴らなくてもおかしくはありません。
見た目はいいアンプなので、もうちょっといい音で鳴らないものかと思い、悪あがきをしてみることにしました。

接点クリーナーで接点の洗浄を行ってみましょう。
今回は簡単なクリーニングのため、サンハヤトの接点クリーナーで行います。

ちゃんとした接点洗浄を行いたい方は、以前ご紹介させていただいたアンダンテラルゴのTMDをお使いください。
小容量(3cc入り)のTMD-3(7,000円税抜)がラインナップに追加されましたのでお求めやすくなりました。

CA-X11のRCA入力端子とスピーカー端子を接点クリーナーをつけた綿棒でクリーニングします。

40年分の汚れで黒くなる綿棒。

液が残ると不具合を起こす場合がありますので、拭きとって完了です。

再度、繋いで聴いてみましょう。
寝ぼけた音がしゃっきりとして、普通に聴けるくらいにまで改善されました。
5分くらいできる簡単な接点クリーニングですが、効果はなかなかのものです。

いい音で聴くために定期的な接点クリーニングは欠かせません。
サビや端子が酸化膜で白くなっているなどの酷い状態でなければ、市販されている無水アルコールや消毒用アルコールを用いたクリーニングでも十分な効果があります。
「掃除したことないな」と思われた方はアルコールと綿棒で接点クリーニングにチャレンジしていただきたいと思います。
オーディオマニアな方は、ぜひアンダンテラルゴのTMDでクリーニングを行いましょう。
TMDの効果をはっきりと実感できると思います。

担当S

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