ブログ

イタリアAudel社の小型スピーカー U-NIKAを卸さんが貸してくださいましたので、店頭で数日間鳴らしてみました。
魅力的なデザイン、コンパクトなサイズ、しかも音もいいという優れたスピーカーでしたので、展示品を導入することにしました。
近日中に店頭に登場することになります。

Audel U-NIKA 希望小売価格:242,000円(税込)


Audel(アウデル)とは:
Audel社は、2008年にイタリアのシチリア島で設立されました。
創設者のデザイナーWalter Carzanは、音楽と産業デザインの融合を模索し、芸術性の高い独創的なスピーカーを世に送りだしていました。
Audel社の製品は、キャビネット材にバーチ(樺)の積層材を使用していることが大きな特徴です。
美しく堅牢なキャビネットに高品位なドライバーユニットを組み合わせることで、本来の音色を損ねることなく、イタリアのスピーカーらしいよく歌うサウンドを実現しています。(輸入元 株式会社ステラのWebサイトより引用)

U-NIKAの特徴:
スピーカーユニットに竹の繊維を配合した3インチのフルレンジユニットを採用しています。
積層バーチ材を用いたキャビネットをトランスミッションライン構造とすることで不要な共振や定在波を低減しています。
キャビネットの仕上げはアート(今回の試聴機はこの仕上げです)、モザイク、ウォールナットの3種類の仕上げから選択できます。

鳴らしてみよう:
MARANTZ CD50N(ネットワークプレイヤー)とDENON PMA-1700NE(プリメインアンプ)で鳴らしてみましたが、驚きましたね。
万能なスピーカーではありませんが、ある点においては更に上の価格帯の製品とも十分に張り合えるポテンシャルを感じます。

低域の量感はサイズから考えるとかなり頑張っていると思います。
中域・高域は伸びやかで透明感も十分です。
全体的なまとまりの良さは素晴らしいの一言。

弱点としては低域が過多な曲を大き目な音量で鳴らすと、低域再生に対応できていないかのような表現になることがあります。
そのためロックなどをガンガン鳴らしたい方には向いていないかもしれません。

Audelの公式サイト(イタリア語なので翻訳してご覧ください)には真空管アンプとD級アンプによく合う旨が記載されていますので、その組み合わせも試してみることにしましょう。
TRIODEの真空管アンプ Luminous 84と組み合わせてみます。
ゆったりとした鳴り方で心地よい温度感があるという印象です。
PMA-1700NEで感じた大きめの音で低域を入れると気になるところはこちらだとあまり気にならないですね。
これはありな組み合わせだと思いますね。

D級アンプのMARANTZ M-CR612でも鳴らしてみます。
U-NIKAの持ち味をうまく生かしている印象で、無理がなく軽やかに鳴る感じでいいですね。

更にコンパクトなARCAM SOLO UNOとも合わせてみることにします。
音の力強さはSOLO UNO、広がり感はM-CR612という印象で、どちらが良いかは聴く方の好み次第でしょうか。

ウォールナット仕上げのU-NIKAとJBL Classicシリーズ(SA550/MP350)はデザインがよく合いそうな気がしますね。
音の方もなかなかのものです。

まとめ:
優れたサウンドクオリティ、コンパクトなサイズ、尖ったデザインと三拍子そろった製品でしたので、展示品を導入することにいたしました。
現在は輸入元に在庫がないということでしたが、次回の入荷分で店頭に登場いたします。
コンパクトでクオリティが高いオーディオシステムを目指したい方にお勧めのスピーカーですので、ぜひご体験いただければと思います。

コメントは利用できません。